一度自然界でクジラを見たことがある人は、その大きさ、そのしなやかな動き、その美しさに圧倒されると言います。
見渡す限りの青い海を雄大に泳ぐさまは、水族館で見る彼らとは、まるで存在自体が違うかのよう。
グリーンランドでは、本来の姿で悠々と泳ぐ彼らを見ることが出来ます。
一見の価値ありと書きましたが、一度その光景を目に写した人は二度目、三度目・・・・・・と何度もその姿を見に行くようになる人も少なくないのだとか。
今日はそんな、魅力溢れるグリーンランドのクジラ、ホエールウォッチングについてお届けします。
ちなみにイルカとクジラの違いはタイトル通り、大きさによって呼び名を変えているだけなんです。
ただしどこからがクジラ! という明確な線引きはなく、3メートル、4メートル、5メートルと基準は曖昧。また、クジラの小さい頃をイルカと呼んだり、イルカが大きくなったからクジラと呼ぶということはありません。
あくまでも、それぞれが大人に成長した時点での大きさによって呼び分けています。出世魚みたいなことではないんですね。
クジラに関する知識が1つ増えたところで、早速本題、参りましょう!
【ホエールウォッチングおすすめの時期】
5月~8月、特に夏がホエールウォッチングのベストシーズン。夏になると、カリブ海にいるクジラたちが餌を求めグリーンランドへやってきます。その種類はなんと15種類にも及ぶほど。有名どころは、ナガスクジラ、ザトウクジラ、ミンククジラの3種。
どの種類を見たいかにもよりますが、種類にこだわらなければ、ほとんどの場所でクジラを目撃が可能なんだとか。
「え、冬はクジラみれないの!?」という方、ご安心ください。もちろん冬もホエールウォッチングは可能です。ただ、夏に比べると見ることの出来る種類は少なくなります。冬に見られるクジラは、シロクジラ、ホッキョククジラ、イッカクの3種。
【クジラもフィヨルドが好き?】
グリーンランドに行った際にまず圧倒されるのが、自然界にある物の1つ1つの大きさ。その中でも特筆すべきなのが、ここでしか見ることのできない広大なフィヨルドと海氷の表情。今まで一度も経験したことのないその経験は、生涯その人の記憶に鮮やかに残るはず。そんな人々を魅了してやまない沿岸沿いの絶景ですが、実はクジラにも大人気なんです。海氷で有名なディスコ湾ですが、夏になれば氷山よりもクジラの方が多いと言われているほど。フィヨルドに至っては、その地形と環境を好んでわざわざ移動するクジラもいるほどです。夏の時期は、ツアーに参加せずとも、海での移動中にクジラを発見! なんてことも往々にしてあり得るそうです。
【動物とともに生きる、グリーンランドの人々】
グリーンランドの人々は、グリーンランドに生息する動物をとても大切に扱っています。人間のエゴで動物を支配するのではなく、彼ら本来の姿で自由に生きれるようにと願っています。支配ではなく、共存。グリーンランドに住む人々の温かさは、人間のみではなく、動物に対しても同じなのです。ホエールウォッチングの際も、船のスピードやクジラの生息地周辺での行動などに厳しい規則を設けています。
ツアーに参加することで、そんなグリーンランドの人々の想いも感じることができるはず。
世界でも有数のホエールウォッチングの聖地、グリーンランド。
イルカは人間に癒しをもたらすと言いますが、大きさは違えどクジラにも同じことが言えそうです。
その圧倒的な大きさと美しさは、「生命の始まりは全て海から」という、生命の神秘までも教えてくれることでしょう。
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