グリーンランドでカヤックに乗る

グリーンランドにおけるカヤックの歴史

カヤックは移動手段や狩りの道具として北極圏地域で開発され、４０００年前の移民の第一波とともにグリーンランドへ伝えられました。

グリーンランドではカヤックを様々な用途に利用し、ハンターのコミュニティでは欠かせないものとなりました。今日でもカヤックは厳しいこの地に移住できた我々人間の適応力の高さの文化的シンボルとなっています。

カヤックはどこにでもある

ガラス繊維のツアーオペレーター、カヤック貸出業者はそこらじゅうに点在し、訪れる人の人気の高さを示しています。今日の伝統的なカヤックは最北端地域では狩りのために利用され、現代的なカヤックは短い旅や海岸線での移動に使われています。

自然と間近で、海と触れ合いながら、リズムよく船を漕ぎ、人力だけで水の中を進んでいくという動作は全て私達の日常的な移動や冒険と非常に相性が良いです。

それに加えて、氷山・クジラ・アザラシ・鳥の群れ・グリーンランドの小さな街並みや家・入り組んだ海岸線は北極圏の活動をより独自のものとしており、自然を経験すると同時に旅行仲間との親睦を深めるものでもあります。

大掛かりな冒険から都市通勤まで

グリーンランドの地方は天候が許す限り誰にでも年中開かれています。規則を守り、周辺環境に気を配っていれば、どこにでも好きなところでキャンプをすることもできます。
山側は非常に傾斜が急で直接海へつながっており、周りに誰もいないことに気がつくでしょう。この国で「近くにある」という言葉の意味は「目に見える範囲の何処かにある」を意味します。

しかしカヤックで非日常的な感覚を得るためには決して遠く離れたフィヨルドやなにか極端な状況である必要はありません。カヤックを使って郊外のキンノプッツ（Qinngorput）からヌーク（Nuuk）まで通勤している人もいるほどです。夏になるとあちこちの港で子どもたちがカヤックロールの練習をして騒いでいるのが見られますし、クルーズ船の乗客と同じくらいカヤックショーを楽しんでいます。