トロフィーハンティング

グリーンランドでの狩りは自然の制約を強く受け、高い適応力が求められ、自身の限界を試したいという人にうってつけです。トロフィーハンティングは地元のハンターと共に行われます。非常に広い狩場はハンター自身に自分も自然の一部であるかのような錯覚を与えることでしょう。

ハンターは美味しい肉を町の専用の施設か地元の人々に届けることで、何も無駄にしないようにしなくてはなりません。自然の産物を無駄にするのは絶対にだめです。

西グリーンランドでのトロフィーハンティング

西グリーンランドでのトロフィーハンティングのほとんどはカンガルッスァック(Kangerlussuaq)周辺に集中しています。ここには小さな国際空港があり、町や町を取り囲む後背地へのアクセスが可能です。

カンガルッスァックでは冬の狩りシーズンに、犬ぞりで旅をしながらの伝統的なハンティングを体験することができます。これは実際にカンガルッスァックとシシミウ(Sisimiut)で今も続けられているものです。トロフィーハンティングに犬ぞりを合わせることであなたは冬の風景を感じることができ、犬の群れと操縦手との交流ができます。これは世界のどこへ行っても体験できるものではありません。

夏や秋のシーズンはハンティングにおける移動はボートで行われ、ボートでフィヨルドの上や川を下ります。しかし、ヘリコプターでガイドおすすめの狩場へ行くことも可能です。

どちらのシーズンでも主な目的は大きな獲物であればトナカイやジャコウウシですが、小動物でも野うさぎや狐、ライチョウなどに出くわすこともあるでしょう。

カンガルッスァックでのトロフィーハンティングの他にも、ヌーク(Nuuk)フィヨルドではトナカイや小動物の狩りの機会もあります。フィヨルドはトナカイの生息地として知られ、この地域は狩りを本業とする人や趣味で狩りをする人にも人気の狩場です。

南グリーンランドでのトロフィーハンティング

南グリーンランドはグリーンランドの農産業地帯として知られ、地元の人々の最初の移住がなされた頃から、この地域は豊富な河川とそこに生息するホッキョクイワナで有名です。現代ではトナカイやジャコウウシもこの地域に移され、家畜はトロフィーハンティングをするのに十分なほど増えてきました。

夏や秋にはトナカイとジャコウウシの狩りがイセルドック(Isortoq)周辺の イヴィットゥー(Ivittuut)地域で行われ、南グリーンランドのドゥットーック(Tuttuooq)の島ではトナカイの狩りの機会を提供しています。さらにボーナスとしてボートでの移動によって小さな氷山を横切ることもあります。氷河は周辺のフィヨルドからできているか、グリーンランドの東海岸から流れてきたものです。

北グリーンランドでのトロフィーハンティング

ディスコ湾(Disko Bay)から北グリーンランドへ向かう中でトロフィーハンティングはいくつかの場で行うことができます。しかし、特に湾の最も内陸にあるカシギアングイ(Qasigiannguit )の町に隣接したレイアスレッテン(ナテルナック)(Lersletten(Naternaq))周辺では動物の生息数には制限があります。

冬のハンティングシーズンでは、カシギアングイから犬ぞりでレアスレッテン周辺の狩場まで移動します。夏はこのエリアまでボートで向かいます。

また、より一層北部にあるスヴァーテンフック(Svartenhuk)半島周辺地域とカーナーク(Qaanaaq)は、依然としてトロフィーハンティングに関しては未開拓の地であります。したがって、この地での冒険を希望するのであれば、かなりの程度自身の裁量に任されるものであり、グリーンランド最北部にある港は全くの未開拓地です。

東グリーンランドでのトロフィーハンティング

北東グリーンランドにあるイットッコットーミー(Ittoqqortoormiit ) (Illoqqortoormiut / スコルスビーソンド(Scoresbysund))は、ジャコウウシの原産地で、ここからグリーンランド全体へ広がっていきました。ジャコウウシは昔からこの国の家畜でした。

大自然への狩りを例えるとすれば、人間は無限に広がる風景の中の微生物のような存在と捉えることです。この大自然へのハンティングは世界最大のフィヨルドであるスコルスビーソンフィヨルドによって一層広く感じられることでしょう。

ハンターとしては春に行うアザラシの狩りも見逃しては行けません。腹ばいになってシューティングセイル(アザラシに氷の塊と錯覚させるために被る白い大きな布)に身を包んで狩りをすることで本当の意味で獲物に忍び寄る感覚が得られることでしょう。このタイプのハンティングは現在でも北、東グリーンランドで実際に行われているものです。

グリーンランドでのハンティングの企画者

グリーンランドでのハンティングを企画しているのは専用業者に属する地元のハンターで、彼らはハンティングテクニックから、天気の状態、土地勘、そして狩場に関する幅広い知識を持っています。

彼らの多くは実際にハンティングを生業としており、トロフィーハンティングを企画する地元・海外業者に属する他のハンターと協力して、事業を営んでいます。

狩りのための銃器を輸入するためにはまずグリーンランドの警察に申請書を提出する必要があります。

 

トロフィーハンティングに最適なシーズン

7月〜10月であれば西部、南部から東グリーンランドにかけて雄鹿やジャコウウシを地元の有資格トロフィーハンターと共に狩ることができます。動物たちは自由に自然の中を移動しますが、ガイドがどこに動物がいるか助言してくれるでしょう。5月には東グリーンランドでアザラシが狩れるかもしれません。

 

冒険度

トロフィーハンティングには制約も多く、しっかりと運動できることが求められます。また狩りをする前提条件は公式に企画されたトロフィーハンティングに参加することです。

グリーンランドでトロフィーハンティングをするには、以下のことがハンターには求められます。

  • 承認を受けた公式の商業ハンティング組織からトロフィーハンティングの許可を得ていること。
  • ハンター自身の国で発行された武器の取扱に関する正式なライセンス(または狩り許可証)を提示することができること。そしてジャコウウシやトナカイを狩るための証明書やライセンスを取得し、他の動物に関しても有効なライセンスをいつでも提示することができること。
  • もしハンターが弓矢で狩りをしたいのならば、弓矢での狩りに関する認定を通過していることを証明できる書類を提示する必要があります。

引用元URL
http://www.greenland.com/en/things-to-do/hunting-and-fishing/trophy-hunting-in-greenland/

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