グリーンランドのお土産屋さん

グリーンランドのアイデンティティー

地域独自の芸術作品にはその地の生活の核となるものが表現されているため、芸術作品を見ればその地の人々の本質がわかるという言葉があります。グリーンランドのお土産にはこの地に暮らす先駆者たちの物語が詰まってます。

儀式に使うトゥピラック (Tupilak)と呼ばれる人形や、狩りや釣りに使われる複雑な模様、ウル(Ulo)と呼ばれる女性用ナイフ、そしてホッキョクグマ、クジラ、アザラシの彫刻などは全て人々が自然環境と密接に関係しており、グリーンランドの自然に人々が適応して栄えていった様子が伝わってきます。

グリーンランドのアイデンティティーはお土産に描かれた模様だけでなく、これらの素材からも伝わってきます。持続可能な範囲でしか狩りをしないハンターであれば、必要な分しか狩りをしないし、利用できる部分は全て利用しています。北極圏の哺乳類の骨や暖かい毛皮はジュエリーや服となり、お土産となっているものにもトナカイやジャコウウシの角が使われたり、アザラシの毛皮、ジャコウウシの毛、そしてクジラヒゲさえ利用されたりしています。

グリーンランドのアイデンティティーはこの地特有の素材に描かれた模様にあらわれており、地元の人たちも旅行者がお土産が買うのと同じものを身に着けていることからこれらのお土産がまがい物ではなく、実際にグリーンランドの生活で使われているものであるということを物語っています。

型を壊す

素材に利用されるものは動物の骨だけではありません。多くのアーティストたちが、固定観念を打ち破りグリーンランドのお土産にもクリエイティブさを加えています。プラスチックやセラミック、金属を素材として利用したり、毛皮を用いた服装は国際的なショーで見られることを意識したりしたものとなっています。このようなクラシックなものへの現代的な適応はグリーンランドの社会を形作ってきた歴史への尊敬の念とともに、グリーンランドの人々は国際的なコミュニティの一部であるとの気持ちを表しています。

非常に希少ですが南グリーンランドで採れた金で作ったジュエリーのお土産は信じられないくらい美しいです。採掘場は今は閉まってしまいましたが、そこで採れたものを利用したアイテムは依然として多く作られています。愛する人とグリーンランドを訪れ、グリーンランドの金を加工して作った結婚指輪を渡すのはとてもロマンチックだと思いませんか。

  • 動物から作ったおみやげの中にはグリーンランドから持ち出せないというルールがあります。中にはCITESの許可(無料)が必要なものがあります。詳しい情報はCITESのページを確認ください。

トナカイとイッカクを区別する

多くの土産屋があり、店先に並ぶ品々に思いを巡らしていると、もう全部欲しくなってきてしまうのではないでしょうか。お土産選びの際に気をつけるべきものにCITESの輸出規制があります。

美しい北極圏の自然を維持するためにいくつかの動物は保全しなくてはいけません。土産物屋に行けばどれはグリーンランドから出してはだめで、どれは持ち帰れるかを教えてくれます。

  • どこでお土産を買うか:お土産屋、ハンドクラフト工房、ギッテット・エコノムセー(Kittat Économusée) 裁縫工房、ホテル、ツアーオフィスなどで、その他サッファック・イットゥック(Sarfaq Ittuk)というアークティック・ウミアック・ライン社(Arctic Umiaq Line)のフェリー内でも買うことができます。
  • どんなお土産を買うべきか:地元アーティストの芸術作品やジュエリー、トゥピラック、グリーンランド産のアザラシの毛皮、オーナメント、ソープストンやトナカイ・ジャコウウシの角、クジラヒゲ、セイウチの牙から作った像や人形、ジャコウウシの毛皮から作ったアクセサリーなど。

 土産物屋をめぐるベストシーズン

一年中土産物屋をめぐることができます。グリーンランドはショッピングにも最適で骨や岩から作ったお土産からトレンディな服までなんでも揃います。

冒険度

特別な要件はなにもありませんが、靴選びに注意することと、同行者をホテルから連れ出すのに手間がかかるかもしれません。

引用元URL
http://www.greenland.com/en/things-to-do/cultural-experiences/souvenir-shopping-in-greenland/

編集者 56記事
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