グリーンランドのグルメ

グリーンランドでは自然は大きな存在ですが、農業とグリーンランド料理に関しては自然抜きには語ることができません。北極圏の厳しい気候は重要な役割を果たしており、自然動物は食糧を求めて深い雪の中へ分け入るか、他の動物を捕らえる捕食者となるかのどちらかです。グリーンランド氷床は陸のほとんどの面積を覆っており、南グリーンランドの一部にのみ肥沃な土地を残し、そこでは小さは羊牧場と少しばかりの果物・野菜が栽培されています。

必要に応じて、グリーンランドのほとんどの食べ物には豊富な種類の魚類や北極圏の哺乳類が使われています。実際、海はハンターや漁師にとっては非常に重要な食糧を調達する場であったので、地形や巨樹地はそれぞれの特色に因んで名付けられました。例えばガピシリシット(Kapisillit)は「サケが取れる場所」という意味で、アンマッサリック(Ammassalik )は「カラフトシシャモが取れる場所」という意味です。したがって、グリーンランドでは海の幸と山の幸が合わさって郷土料理が作られているのです。

北極圏の材料

トナカイ、ジャコウウシそして南グリーンランドラムが、グリーンランドではよく知られた家畜です。いくつからの羊牧場を訪ねてみると、動物たちがグリーンランドのバックカントリーを元気に走り回っており、この自然的でストレスのない生活が柔らかく質の良い肉になる秘訣なのです。ライチョウや野うさぎの群れも陸の動物のレパートリーの一部です。

北極圏の冷水はタラ、マス、イワナ、サケ、メバル、そして有名なオヒョウが育つのに最適な環境を作ります。人間の腕の長さほどもあるズワイガニやグリーンランドエビ、そしてプローン(クルマエビ属)など独特の風味を持つ海の幸も忘れてはいけません。山を流れる川にも多くの魚が泳いでおり、簡単に手で捕まえることができます!

アザラシや小型のクジラなどの北極海に住む哺乳類はグリーンランド料理では珍味で冒険的な美食家はそれらを食べてみようと試みます。クジラの皮と脂肪から作ったメッテック(Mattak)や、アザラシの肉を煮て作ったスアーセット(Suaasat)というスープを是非食べてみてください。

  • ホテル・アークティック(Hotel Arctic)とレストラン ママトゥッツ(Mamartut)(どちらも所在地はイルリサット)やレストランロクルッベン(Roklubben)(所在地はカンガルッスァック(Kangerlussuaq)ではグリーンランド料理を取り上げた週替りのビュッフェで知られています。ヌーク(Nuuk)にあるサルファリック(Sarfalik)ではすべての料理にグリーンランドの食材が使われています。
  • ヌークや大きめの街では、タイ料理、日本食、アメリカン、フレンチスタイルにグリーンランドの食材が使われています。

新しいグリーンランドレシピ

自家製のフルーツや野菜はメインと言うよりは副菜として出されていますが、南グリーンランドの農夫や野心的なシェフは創作意欲が高いです。気温が高くなっているのを利用して、じゃがいもやいちごの栽培、養蜂にも挑戦しています。すでに成果は出始めており、海岸沿いでは振る舞われ始めています。

またグリーンランドの海の幸と山の幸の相乗効果を高める革新的な試みとして地元で採れるアンゼリカ、ガンコウラン、そしてブルーベリーへの注目が集まっています。

  • グリーンランドの食材は大抵燻製や、日干し、塩漬け、もしくは特製ソースで味付けられています。
  • 「A Taste of Greenland(邦訳「グリーンランドの味」)」というTVシリーズではクリス・コウブロー(Chris Coubrough)シェフはグリーンランドの5つの地域を渡りながらグリーンランド料理を地元流や自己流にアレンジしていました。
  • 現代的なグリーンランド料理や伝統的なグリーンランドの食材、レシピ、料理の写真を見たい人はatasteofgreenland.comを訪れてみてください。

2つのテーブル

ビュッフェやテイスティングメニューの利用はグリーンランド料理を知るのに便利であり、地元の味を楽しむ良い機会となるでしょう。美味しそうに盛り付けられ運ばれてきたシェフ自慢のグリーンランド料理を是非食べてみてください。

もちろん、グリーンランド料理に自分の好みを取り入れるのもありで、それは食料品店や市場でなにか材料を買うだけでできます。ごちそうを目でも楽しめるように、料理は景色の良いところに持っていき、目の前に広がる大自然から実際に採れた料理を楽しみましょう。

  • 南グリーンランドではイガサ(Igasa)フードフェスティバルを催しており、数日間開かれるこのイベントではグリーンランドの料理を始め農家、ハンター、漁師そしてシェフに敬意を表すものとなっています。
  • グリーンランド滞在中に旅行者の食べるものに規制はありません。しかし、グリーンランドを発つ際に持っていけるものには一定の制限があります。
  • グリーンランドのサケは輸出されないので、グリーンランド滞在中に食べるようにしましょう。

グリーンランドの料理を楽しむベストシーズン

グリーンランド料理は是非試してみる価値があります。ほとんどのレストランは年中営業しており、メニューは季節に合わせて、クジラ、アザラシ、トナカイ、ジャコウウシ、ラム、魚と多岐にわたります。これはハンターや漁師が卸す食料品店でも同じであり、旬の食品を買って来て、泊まっているホステルやB&Bで食べることもできます。

冒険度

グリーンランド料理を楽しむのに特別な制約はありません。唯一気をつけるべきことは、冬のシーズンにハンターや漁師の人が卸した食材を買いに行くときの、滑りやすい道路です。

引用元URL
http://www.greenland.com/en/things-to-do/cultural-experiences/greenlandic-gastronomy/

編集者 56記事
「行こうよグリーンランド!」から、グリーンランドの魅力を発信していきます。

コメント

返信する

メールアドレスは公開されません。.


*