グリーンランドで船舶クルーズ

現代以前、特にカナダからグリーンランドへの移住者が多かった時期は、険しい山岳ルートではなくカヤックやそれよりも大型のウミアック(Umiaq)(獣の毛皮を張った舟)を使った移動が一般的でした。

探検隊や地図学者、冒険家は氷冠を渡ったり、北極を制覇するために海を渡ってグリーンランドを訪れ、そこで現地の人々と物資を交換したり交流したりしていました。中にはグリーンランドに移住しそこで新しい生活を始める人もいたくらいです。

海のパイオニア

今日グリーンランドをクルーズする人たちは、昔の冒険家のように到着地に旗を立てるようなことはしませんが、かつてのようにこの地を目指した冒険家のような先駆者としての感覚は依然として残っているように思われます。グリーンランドでクルーズをするということは、第一に自然を体感することであり、他の高緯度クルーズでは見られないような文化・社会・歴史に出逢う場でもあります。

グリーンランド最北端のような海氷に阻まれた場所を除けば、6月〜10月までであれば、グリーンランドのほぼ全ての生活可能地域に行くことができます。

 

様々な目的に合ったクルーズプラン

ほとんどのグリーンランド一周のクルーズはカンガルッスァック(Kangerlussuaq)が起点/終点となっています。ここは氷冠に近い、長く細いフィヨルドの南方にあり、ここはカンガルッスァックを訪れた際には必ず行くべき場所です。

カンガルッスァックを出発したらほぼ確実にクルーゼはディスコ湾(Disko Bay)エリアへ北上するでしょう。大抵イルリサット(Ilulissat)へ着き、ここからユネスコ世界遺産のイルリサットフィヨルドへ向かいます。最後はカンガルッスァックの南へ向かうかデイヴィス・ストレイト(Davis Strait)を通ってカナダへ行くか、グリーンランドを一層と進みアイスランドへ行くかのどれかになります。

大西洋を渡り大きなクルーズ船であれば、スクーナーや特別仕様のクルーズでフィヨルドや大自然の中を横切り航路でない場合、グリーンランドには通常1,2箇所しか止まらないかもしれません。

クルーズ船のタイプに関わらず、クルーズをするのではあればよっぽどのこだわりがない限り夏のはじめか秋の終わりがおすすめです。前者であればクジラが頻繁に見ることができ、後者であればオーロラを見ることができ、グリーンランドを体験するのにクルーズは最も良い方法となるでしょう。

白夜からオーロラまで

北極圏の北であれば、例えばイルリサットであれば大体7月の終わりまで真夜中で太陽が空に昇っており、北極圏南部であっても太陽が沈んだ後も明るい白夜を体験することができます。湾やフィヨルドの静かな水流を横切りながら、デッキに出て、北極の新鮮な空気を吸い、柔らかな真夜中の日差しを浴びてみましょう。これは魂の癒しになります。

町や定住地に寄港した際は、小さめのボートで周る町の地元ツアーに参加することも可能です。もしくは地元の人によるカヤックパフォーマンスや地元の衣装を着たダンスなどの催しがあったり、カヤックやウミアックが生活に欠かせなかった頃のグリーンランドの人たちとの対話の機会もあったりします。

 

グリーンランドを満喫して思い出を持ち帰りましょう。

クルーズに食事はついていますが、だからといってグリーンランドの食事を体験しないのはもったいないことです。大きな町であればレストランや昼食を振る舞うホテルがあり、海を望む良い景色も楽しめます。そしてもし、地元の知識を持ったガイドと一緒であれば、現地のブラッテッド(Brættet)と呼ばれる市場で新鮮な魚や肉を船に持ち込み、シェフに料理してもらいましょう。

クルーに頼んで海に浮かぶ氷を取ってもらい、砕いてウィスキーや他の飲み物とともに味わうのは旅人にとっての隠れた楽しみです。氷冠から溶けた海氷はたいてい4000年以上も昔の氷であり、マティーニや他のお酒、ソフトドリンクとも相性抜群です。

引用元URL
http://www.greenland.com/en/things-to-do/cruises-and-coastal-sailing/cruises-in-greenland/

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