グリーンランドの北極圏レース

目的は世界で最も過酷なクロスカントリーレースを作ること

一般的な限界だと考えられているものを突破しようとする人がいつもいます。

冒険家や野心家などは既存の機会に満足せず、いつも積極的な視点で物事を見つめ、ボトムアップで新たなものを作り出します。これによって現在の枠組みを飛び出して、地元の催しを国際的なイベントへと高めるのです。

1990年代に最も過酷なスキーのレースを開きたいという願望が高まり、1998年の北極圏レースでその気持は最高点に達しました。地元後援者はまさにこの種の先駆者たちで、現在ではレースが催されるシシミウは文化的そしてスポーツの面でも重要な拠点となりました。

過酷な環境下での3日間のスキー

別の国際的なクロスカントリーレースも北極圏レースと同様もしくはそれよりも長い期間開催されています。これは例えばスウェーデンのバサレースノルウェーのビルケベイナー(Birkebeiner)レースが挙げられます。

カナダディアンスキーマウンテンレースは北極圏レースと同じくらいの距離ですが、160kmものスキーコースがあるレースは他になく、山道を通りながら、バックカントリーでのキャンプもあります。

これほど長くに渡る苦痛を精神と肉体の強さで耐えるというのは、もはやエンターテイメントを超えたものに感じる人もいるかもしれません。これはただ3日間のレースで寝袋に泊まり、インスタントのご飯を食べると言ったたぐいのものではありません。寝食全て自分で行わなくてはいけないという過酷なものなのです。

それでも、北極圏レースは初級者から上級者まで幅広く参加できるレースとなっていて、グリーンランドも含めて世界20カ国から人が参加しています。レースにはアマチュアからクロスカントリーのプロまで参加しています。

  • 北極圏レースは全長160kmで3日間続けられます。
  • レースのスタート及びゴールはシシミウです。
  • 最初のレースは1998年に行われ、レースは大抵3月末か4月上旬に開かれます。

ボランティアとコミュニティはレースに必要不可欠な存在

豊富なボランティアと地域に根ざしたスキー文化が北極圏レースの成功の鍵となっています。シシミウからの多くのボランティアに支えられ、参加者と同じくらいこのレースに貢献しています。

スキーコース沿いには給水所があります。この場所へピスト機(クロスカントリーのコースを切り開くために使う機械)によって水や食べ物が運ばれていきます。毎晩ピスト機が次の日のレースコースを切り開いていきます。警察と消防が参加者の安全を常に確保し、スノーモービルが救護者を輸送するために配備され、食用テントではキッチンスタッフがスナックと飲料を切らさないように注意しています。

  • 毎年150人以上の参加者がいます。
  • 北極圏レースは実行委員会とボランティアによって運営されています。
  • エントリーはArctic Circle Races websiteから行えます。
  • レースはクロスカントリーであるとともに、文化体験でもあります。
  • 多くの出場者はこのレースの他にもスノーモービルや犬ぞり、ボートツアーなシシミウの他の文化体験にも参加しており、カンガルッスァック(Kangerlussuaq)の氷冠を訪れる人もいます。

北極圏レースのベストシーズン

世界で最も過酷で最も美しいクロスカントリーは北極圏のシシミウで開かれており、4月に3日間続きます。

冒険度

北極圏レースはスタミナと素晴らしい運動能力が求められます。3日間で100マイル以上を走ることとなりテントで2晩を過ごすことになります。天気や地形は過酷な場合もあります。しかし、肉体的な苦痛さはあれど壮観な自然の中に身を投じたいと思うのであれば、北極圏レースはまさにあなたのためにあります。

引用元URL
http://www.greenland.com/en/things-to-do/outdoor-activities/arctic-circle-race/

編集者 56記事
「行こうよグリーンランド!」から、グリーンランドの魅力を発信していきます。

コメント

返信する

メールアドレスは公開されません。.


*