イットッコットーミー(Ittoqqortoormiit)は他の町とは一線を画しています。多くの人にとって、イットッコットーミーへたどり着くだけで十分冒険となるでしょう。イットッコットーミーは他のどの町から向かうにしても遠く離れた立地だからです。最寄りは世界最大の国立公園で、デンマークシリウスパトロールが唯一この地域にいる人間です。他は狩猟動物、鳥、ホッキョクグマ、ジャコウウシ、トナカイ、セイウチが生息する場所であり、あとは18000kmに及ぶ丘陵地が海岸線に連なっています。
町の隣は世界最大のフィヨルドが広がっており、玄武岩で構成され、岩崖が水平線上につづいており、グリーンランドの他の町とは一味違い、北東部へのアクセスを一層困難なものへとしています。
町の存続の鍵を握る、海と氷
1年の内9ヶ月間は海氷が船の進行を妨げているにもかかわらず、イットッコットーミーは常に小型クルーズ船の就航地であり、北東部の自然や野生動物、そして文化を体験しに人々が訪れます。
狩りや漁のみがコミュニティの存続を支えるものとなっており、それに加えて、海氷がまるで道路のように郊外への新たなルートとなったりします。春のはじめでは、太陽が登っていても海氷は依然として分厚いので、人々は週末になると犬ぞりやスノーモービルの旅に出かけます。テントを使ったキャンプがこの地でのレジャーで、地元ガイドとともに行ってみましょう。ツアーを通して、如何にツーリズムと言うものは現地の人々の日常生活が発展したものであるかを知ることができるでしょう。
- イットッコットーミーへは1952年にタシーラック(Tasiilaq)からの探検者と西グリーンランドからの世帯によって創立されました。一部はデンマーク人のグリーンランドの領土化と関係しています。
- 町には450人が住んでおり、主な収入はツーリズムと狩りから来ています。
- 町には食料品店が一つといくつかの小さなコンビニがあります。
- 近隣の国立公園は世界最大で北極地域最大の山によって囲まれており、グンビョルン山(Gunnbjørn’s Mountain)は3694mもあります。
イットッコットーミーでの夏と冬
町の北に位置するリバプールランド(Liverpool Land)から、犬ぞりの長旅をすることもできます。道中では歴史的に狩りや調査で重要性を持っていた山小屋をいくつか通過します。これらの山小屋は原生自然を知る貴重な存在となっています。
短くも濃密な夏の時期には、カヤックのレンタルが可能です。ショートトリップでも長旅でも、イットッコットーミーの海氷が多く点在する海峡を渡ることでケイプホープ(Cape Hope)やケイプトービン(Cape Tobin)など非居住区へいくことができ、または極寒の砂浜を持つワルラス湾(Walrus Bay)へ向かうこともできます。ケイプトビンはグリーンランド語のウーナルトック(Uunartoq)としても知られ、これは「どちらが自分自身を燃やしてしまうのか」という意味です。これはこの地域で、グリーンランドの中でも最も高温の温泉が出ることに由来します。春の水温は62℃にも達します。
アクセス手段
イットッコットーミーへはエアアイスランド社のフライトでアイスランドのレイキャヴィークから向かうことになります。ここは3月末から10月の終わりまで週二回定期便で結ばれていて、他の時期は週一回運行があります。カンガルッスァック(Kangerlussuaq)やクルスク(Kulusuk)からエアーグリーンランド社(Air Greenland)の飛行機でイットッコットーミーへ向かうこともできます。いくつかのクルーズ船もイットッコットーミーに寄港します。詳細は旅行代理店にお問い合わせください。
引用元URL
http://www.greenland.com/en/destinations/east-greenland/ittoqqortoormiit/
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